投稿者:変態糞おてぃか

使用用途:いろいろ

【ワイルド】奇数ローグ デッキ構築について

本記事は、奇数ローグのデッキの構築と整理を目的とした記事です。デッキガイドではないのでご了承ください。

 

 

 2019年9月ラダーで、土蜘蛛奇数ローグを使用し、準最速レジェを達成しました。現環境において非常に安定して多くのアーキタイプを相手にできるデッキであると感じています。

 

デッキ構築について

奇数ローグの基本パーツは、画像の27枚であると考えています。

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奇数ローグ 基本パーツ

以下、各カードの採用理由と使い方を述べていきます。

 

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バッカニーア

奇数ローグ最強1ドロップ。先攻でバッカニーアを引いているか他の1マナを引いているかで勝率が体感15%くらい変わる。

奇数ローグのヒロパで3点を2回振れるようになるだけで序盤のヘルス3以下のミニオンに生きる権利が与えられなくなる。加えて先攻1ターン目に出せるとバッカニーアの2点とパッチーズの1点が盤面に存在する状態で次のターンに3点武器を装備できるため、2ターン目に6点を出せるようになる。

2/3/2武器で3点を2回出せると環境に跋扈する秘策メイジに対して有利に盤面を構築できる。(秘策メイジのミニオンは「カバールのクリスタルの運び屋」、「雲の公子」、「占星術師ルナ」以外のミニオンのヘルスが3以下であるため。)

対コントロールではヒロパが2マナ6点の超効率フェイスダメージに変わり、アグロ相手にはミニオンの展開を許さない非常に強力なカード。

後攻の場合は使い方が少し難しい。ヒロパで1点出せるヒーロー(メイジ、ドルイド)に対しては手札が良くないときにヒロパエンドする理由を与えることになるため、あまり美味しくない展開になる。その場合は、マリガンで他の1マナも探し、1ターン目に別な1マナを展開して2ターン目にヒロパ振ってエンド、3ターン目にバッカニーアヒロパという動きが考えられる。メイジとドルイドは4マナあるターンにヒロパを撃ちたくなるため、2マナ余してターンを終了する動きをさせることができる可能性がある。特にドルイドは4マナあるターンには「樫の召喚」、「枝分かれの道」といった強力なカードを使いたいため、バッカニーア放置という苦しい択を迫ることができる。

 

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ファラオの愛猫

手札の減らない1ドロップ。特に不利マッチの時に特定の蘇りミニオンを持ってくると5分マッチに変わる。

「祖霊の衛士」(4/4/2 生命奪取 蘇り)を持ってくると対秘策メイジの勝ち筋になる。秘策メイジ相手の時に、盤面をとった状態で「祖霊の衛士」を出すと、秘策メイジ側の勝ち筋の一つであるバーンダメージプランをほぼ完全に潰すことができる。

「包帯ゴーレム」(7/7/5 ターン終了時1/1のスカラベを召喚する 蘇り)を持ってくると対奇数ウォリアー、ドルイドへの勝ち筋になる。蘇り持ちで攻撃力が7あるので、フェイスへのダメージソースになる。

他にも「バタバタミイラ」を持ってくると対アグロの盤面取り合いや対コントロールの場持ちのいいミニオン要員、「月の巨像」を持ってくると対コントロールの切り札になれる。

「魔法の絨毯」と組み合わせられる上に不利マッチへの対抗策にもなれるため、2枚必須であると考える。

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南海の甲板員

ヒロパで武器を装備できるため確実に突撃ミニオンとして運用できる。1ドロップで出してもパッチーズが出てくると1マナで3点クロックを作れるため非常に優秀。

ミニオンに2点出したりフェイスプッシュもできたりするため、非常に小回りの効くミニオン

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怪盗紳士

手札の減らない1ドロップ。パッチーズをデッキから出せる上にデッキ外カードを手札に1枚入れられるため、相手からしても予想外の展開を持ち掛けられる可能性があり、厄介なカード。

「解答紳士」の呼び名で呼ばれることもあり、よく回答を持ってきてくれる。デッキ外リソースの可能性は無限。

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海賊パッチーズ

優秀な1マナ海賊ミニオンがいるローグにとって、1ターン目に

1/1を更に展開できる上に1枚のデッキ圧縮ができるのはメリットしかない。このカードを引かなければ。

特に対秘策メイジの序盤の盤面の取り合いではパッチーズとヒロパ2点を組み合わせて3点をミニオンに飛ばすことが多いので、対秘策メイジでパッチーズを引いてしまったら諦めよう。

 

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チョッキンガー

チョッキンガーは必須パーツなのかはかなり悩ましかった。3ターン目に2/3を置いて1/1が2体出る動きは弱くはないがぶっ飛んで強いわけではない。しかし1/1が2体出る点が「菌術師」につながりやすい、奇数ウォリアーの「ダイノマティック」を避ける、単体で6マナ9マナを使いきれるのはハンドが切れる奇数ローグには嬉しいという利点がある。更には対秘策メイジでは、手数に劣る秘策メイジがチョッキンガーの中身まで処理しきれなかったところに「ジリアックス」を超電磁することで回復が見込める。

特に対秘策メイジで1点でも多く回復できる点が環境に合っていると考え、必須パーツとした。

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ヘンチクランのゴロツキ

必須キープ。ヘンチクランを引くことを考えると、むやみにヒロパを振ることができないため、奇数ローグは武器を振るタイミングが難しい。

奇数ローグミラーで先攻をとって、お互いに初手に1マナ海賊とパッチーズを展開した場合には、先攻側が2ターン目に武器をミニオンに振らずにターン終了をするプレイングが存在する。そうすることで3ターン目にヘンチクランを出して武器をミニオンに振って武器の耐久が1残るため、有利な盤面を形成できる。(基本的には後攻側が2ターン目にヒロパ振って海賊1体を盤面に残そうとするため。)

2ターン目に海賊に武器を振った場合は、3ターン目にヘンチクランを出して武器を振り切ってしまうため、4ターン目にヒロパに2マナ払わなければいけなくなる。

逆にミラーの後攻側は、2ターン目にヒロパをせずに1マナミニオンを2体展開できると、手数で勝ることができてちょっとだけ頑張れる。それでも基本先攻がガン有利ではある。

 

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悪党同盟の悪漢

基本的にマナレシオがぶっ壊れてる悪の手先を2枚補充できる。奇数ローグは6ターン目に1マナと「ヴァイルスパインスレイヤー」で動いて盤面をとりたいため、1マナの数が強さに直結する。またヘルスが4あるため盤面に残りやすく、「菌術師」につながりやすい。

「タイタンの悪の手先」が追加されたことで、小型ミニオンが並びやすい奇数ローグの盤面維持に一役買ったり、苦手であった対奇数パラディン相手にも手数で勝れたりするため、非常に強力。

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鉄嘴のフクロウ

「ヴォイドロード」、「黒曜石の像」を沈黙させる。2枚入れると貧弱スタッツが手札に重なって動きが滞るため、基本的には1枚採用が適切だと考える。

環境にウォーロックが増えたら2枚採用しても良い。

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魔法の絨毯

奇数ローグはもともと盤面の取り合いにおいて非常に強力なデッキではあるが、奇数パラディンやメックハンターのような手数で勝負してくるデッキに対しては攻撃の数で押し負けてしまう。「魔法の絨毯」が追加されたことによって、手札の1マナミニオンが手数に直結するようになった。特に「悪党同盟の悪漢」で1マナミニオンを補充して絨毯で走らせる動きは対アグロ対コントロール問わず強力。対アグロでは「コボルトの悪の手先」で容易に1:2トレードができるし、対コントロールの挑発ミニオンに対しても手札を手数に変換して盤面にいたミニオンがフェイスを殴れるようになる。「ゴブリンの悪の手先」やヘルス6の高耐久を活かして「菌術師」と組み合わせて攻撃力にバフをかけることで、高ヘルスそこそこアタックのクロック要員にもなれる。

対奇数パラディン、メックハンター、秘策メイジ、偶数シャーマンにおいて試合をぶっ壊す動きを可能にできるため、2枚必須であると考える。

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ヴァイルスパインスレイヤー

ハースストーン史上最強5マナの一角。縦に強い動きをするデッキに対する強力なカウンター。テンポの鬼。

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ダークアイアンスカルカー

奇数ローグが打てる唯一のAoE。縦の展開には「ヴァイルスパインスレイヤー」、横の展開には「ダークアイアンスカルカー」という明確なカウンターがあるため、5マナ以降の奇数ローグ相手に盤面をとれる気がしない。

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ジリアックス

フェイスorトレードの概念をぶっ壊すカード。手札と盤面の打点に鑑みて、盤面を捨ててフェイスに行く判断を全て無に帰す。

秘策メイジのミニオンに3点出しながら回復するのは本当に偉い。環境的にないと秘策メイジが本当にしんどいので必須パーツ。

秘策メイジがいなくても単体で必須パーツになれるだけのパワーがある。

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リロイジェンキンス

奇数ローグは最終的には30点削り切るアグロデッキなので必須。古よりずっと使われている良カード。

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ロウゼブ

対ビッグプリ、ドルイド、奇数ウォリアー、レノロックに刺せる。ビッグプリ相手には「影の真髄」「心霊絶叫」ケア、ドルイド相手には「広がりゆく虫害」「究極の浸食」ケア、奇数ウォリアーには9マナまでに盤面作ってロウゼブを投げて「乱闘」を封じる、レノロックには「捻じれし冥界」一点読みで投げる。「捻じれし冥界」以外では回答がない状況を作ることが大切。(ゴッドフリーが刺さらない盤面を作ろう。)

アルネスをもった秘策メイジ相手にはロウゼブを投げるタイミングではファティーグ勝ちを狙える。生命奪取を活かして盤面をとってロウゼブで蓋をしよう。

投げるタイミングで非常にプレイングが出るが、刺せたら即勝利に繋がるため必須。

 

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菌術師

ミニオンが2体盤面に残っていれば異常に打点が伸びる。「魔法の絨毯」のヘルス6や「悪党同盟の悪漢」のヘルス4の耐久力と非常に相性がいい。

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月を食らうものバク

必須。

 

 

 

 

 

 

 

以上の27枚が必須パーツであると考えます。自由枠は3枚です。

つまり、この自由枠3枚で、「どのカードを何のために採用するか」で奇数ローグの色が決まります。

 

 

 

 

 

ここからは、私が採用してきたカードとその採用理由を書いていきます。

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ファイアフライ

手札の減らない1ドロップ。1枚で2発の絨毯の弾になる。

癖もなく使いやすい。1枚採用するだけで1マナが2枚採用できているので、「悪党同盟の悪漢」「ヴァイルスパインスレイヤー」のコンボが起動しやすくなる。

何より採用するデメリットがほとんどないので枠に悩んだら積極的に採用したい。

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土蜘蛛

「偉大なるゼフリス」やその他ハイランダーカードの追加により数を増したレノデッキを打ち抜くカード。レノデッキの対奇数ローグの勝ち筋は基本的に「レノジャクソン」を出すところから始まるため、ライフの回復を刺せないだけで相当勝てるようになる。

対レノデッキでなくても不意に4/4が立つのは強い。2枚採用すると対アグロで弱くなってしまい、もともとのアグロに強いという性能を落としてしまうため、1枚採用が望ましいと考える。

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暴蝕ウーズ

「アルネス」、「マナアリの髑髏」を折るために採用。環境に秘策メイジが多すぎて嫌になったら採用しよう。奇数ローグミラーや苦手よりな海賊ウォリアーにも強くなれる。不利マッチを覆すことができる1枚。

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闇商人

環境にドルイドが増えてきたら採用できる。「広がりゆく虫害」やDKマルフュリオンから出てくる「コガネムシ」を一方トレードできるスタッツになるため、ドルイドメタをしたかったらこのカード。

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SI7諜報員

テンポ力が強いので、環境にアグロデッキが増えてきたら採用できる。テンポをとりたいデッキにしたいときには採用しよう。

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鉄嘴のフクロウ

上でも書いたように、環境に「ヴォイドロード」が多ければ2枚採用できる。10戦中8戦ウォーロックに当たる時期には2枚採用した。

 

 

 

以上が採用してきたカードになります。

環境を見て色々デッキリストをいじることで環境に適応した奇数ローグが作れます。環境に合わせてメタカードを入れ替えながら戦うことができるのが奇数ローグの強みであると思います。

皆もオリジナルの強みを出した奇数ローグを作ってみよう!!!